1年半前の附属器(卵巣・卵管)摘出後のからだ
術後の身体は日にちが経てば少しずつ元の生活を取り戻せるくらい元気になった。
病院の先生や看護師さんに本当に感謝だ。
卵巣の摘出は左附属器摘出と右の卵巣も炎症があったため一部を切除している。
そのため、片方が少しでも残れば排卵など卵巣の機能は少しは保たれるものと思っていた。
私には元夫との間に2人の子どもがいたため再婚した現在の旦那さんとの子どもはいない。年下の旦那さんは本当に子どもたちのことを考え最優先で何でもやってくれる人で、この人の子どもが産まれたらもっともっと愛情をかけてきっとよいお父さんになるだろうなと感じていた。だから、一度は子どもを産みたいとも思ったこともあったが、私の年齢と体力とそして身体のことを気遣い、旦那さんはもう子どもは2人いるからって自分と血の繋がった子どもは望まなかった。
私はそんな旦那さんの言葉に甘えていた。
術後、半年が経った頃大量の出血があり、久しぶりの生理がきた。
今思うとそれが生理だったのかよくわからないが、それを最後に全く生理はこなかった。
残った卵巣の機能が低下しているのか、片方の卵巣だけでは卵巣としての役割を果たせていないのか・・・気にはしていたけれど、生理のない生活が楽なことと、少しの更年期障害のような症状はあったけれど、それほどひどくはなかったのでそのまま月日が過ぎていた。
術後1年後に婦人科で検査をしてみたが、ホルモンは出ているからもう少し様子を見て、
それでも生理が来ないようであればホルモン療法なども検討するのもありと医師からは言われていた。
今思うと、やはりホルモンバランスは目には見えないけれどとっても大事なのだと思う。
乳房の石灰化も卵巣の手術をしてから出てきて、半年で数が増えていた。
実際のところはわからないが、乳がんとホルモンとの関係は影響があると言われている。
生きていくことにはなくても問題ないと思っていた女性としての臓器だったけれど、
やはりなくなると身体へのバランスが変わってくる。
なくなるとそれを補うために他のところに負担がかかる。
身体は本当にデリケート・・・
乳房を切除したら次はどんな影響があるのかまだわからないけれど、
自分の身体や心の変化に気づけるのは自分しかいない。
代わりは誰もいないから、忙しい毎日でも自分を見つめながら労りながらこれからは過ごしていきたい。