いよいよ手術です。
10/15 今日は旦那さんの誕生日。忘れられない36歳の誕生日になった。
手術は9時からと昨日入院時に言われた。
前日の夕食を食べたらその後は食事は一旦ストップ。
21時に下剤を飲む、全身麻酔で胃腸の動きをストップさせるためなるべく胃腸の中のものを出しておく。
手術当日の朝7時以降は断飲食になるため、点滴による水分補給となる。
弾性ストッキングを履き、手術着に着替える。
いよいよと思うと朝5時くらいからソワソワして手術を待つ時間まで長く感じた。
いざ手術へと看護師さんがお迎えに来てくれた。
自分には人生であと何回あるかわからないビッグイベント。
看護師さんと点滴を片手に手術室まで歩く途中の待合室で旦那さんに会えた。
不安気な顔を見たら何だか泣けて来ちゃった。
笑顔で行こうって思っていたのに、さっきまで全然大丈夫って無心だったのに。
一瞬だったけど、顔見れてよかった。自分には何もできないけどあとは覚悟あるのみ。
手術室は昨年も行ったばかりだったのに今日はちょっと違うように感じた。
前回は気持ちの余裕がなかったからあまり記憶にないだけかも・・・
手術室に入ると若い看護師さんが笑顔で声をかけてくれた。
ドキドキしますよねって。大丈夫って思っていたけど、やっぱりちょっと怖い。
主治医の先生と執刀医のベテラン先生にも挨拶すると大丈夫だからねって先生も看護師さんもみんなほんとに優しい。
そのあと、ドラマで見た手術ベッドに横になると手術着を看護師さんが脱がしてくれて、
麻酔科の先生が酸素マスクのようなものを口に当てた、ゆっくり意識なくなりますよって言われて、
本当に数秒間の薄れていく記憶はあるけれど、そのあと気づいたら手術が終わっていた。
名前を呼ばれて、夢から醒めた。
家族でパーティーしている夢だった。
主治医の先生から転移はなかったですよって言われて、めちゃくちゃほっとした。
本当に心の底から聞きたい言葉だった。
先生や看護師さんに本当にありがとうしか言葉が出てこない。
命を救ってくれて私の体からいなくなってしまった左胸とさよならしたけど、こうして生きているだけでありがたい。
私のこれまでの人生、予期せぬことの連続でまさか私がって思うことがたくさんあった。
今回もまた悪い知らせだったらってどこかで思っていたけど、今回は良い知らせで本当にホッとした。
今まではどうして自分ばかりって卑屈になっていたことも多かった。
なんで私だけ?と人を羨んだりしたこともあったけれど、少し気持ちが変わった。
上を見たらキリがないし、私よりもっと苦しんでいる人もたくさんいる。
だから、今の自分を受け入れて今日より明日、来年はもっと笑顔で入れる自分になりたいってそう思える。
たくさん泣いて辛いって思うことあったけど、その度に自分は強くなってる気がするし、
弱っている人の気持ちも少しは理解できるようになってきた気がする。
自分は一人では存在できてないし、たくさんの人のおかげでこうして今生きていられることに感謝する毎日。
本当に私に関わってくれている全ての人に感謝したい。
ありがとう。