やり遂げること
今日は息子の中学校生活最後の部活の大会。
早いもので中3の息子は中学に入学して部活の選択をする際に剣道部を選んだ。
あまり運動が好きではない息子は小学校ではずっと水泳をやってきたが、中学に入って部活動見学で剣道のかっこよさに目覚め剣道部に入部した。
初心者からのスタートで防具の付け方や手ぬぐいを頭に巻く方法など全てが初めてことで、最初は動画を見ながら練習したり先輩に教えてもらい少しずつ部活に慣れていった。
慣れと同時に飽きも出てきたのか中2になるとそのうちに部活動に行きたくないと言い始めた。
私は学生時代を全て部活動に捧げたと言っても過言ではないくらい、毎日汗まみれになりながら部活と学校と家の往復しかしてこなかったような生活をしてきたため
部活に行きたくない気持ちなど全くもって理解することができなかった。
強制的に行くように怒鳴りつけたり、嫌なことから簡単に逃げようとする息子に苛立っていた。
そんなある日、文句を言いながら私に怒られイヤイヤながら部活に向かった息子がいつもよりも早い時間に帰宅してきた。
何となく胸騒ぎがして、問いただすと学校近くの公園で寝ていた。。。と白状した。
そこはまだ中学生のかわいい息子、嘘をついてもすぐにバレる。
部活をさぼってきた息子に対して怒りが止まらない。
先生に電話をさせ、先生も息子がサボったことを悟り、問いかけるように話をしてくれた。
その後もなかなかやる気があるように見受けられた日もなかったが、
中3になると後輩もたくさん増え、少し3年生の自覚が芽生えてきたのか、行きたくないという日がなくなった。
イヤだと思ってもずっとそのまま長く同じ気持ちが続くこともない。
状況も変わるし、人も変わる、そんな中で剣道や部活に対する考え方や気持ちが変わることもある。
コロナ禍で部活の大会も規制が多く、保護者の観覧もなかなか実現することがなく今まできちんと息子の試合を見に行く機会がなかったが
先週の市内大会で保護者の観戦が許された。
正座をして手ぬぐいを頭に巻き、面を装着する息子を見てたくましくなったな・・・と素直に成長が嬉しかった。
試合は頑張って声を出しながら精一杯戦い、勝ち進めることは難しかったが
親の知らないところで子どもたちも頑張っていたことを認識することができた。
家ではソファーでダラダラしている息子しか見てこなかったけれど、学校では本人なりに頑張っていたことを知ることができた。
ずっとご指導いただいた先生方、チームメイトに感謝です。
今日は息子の引退がかかった試合。
声を出して、精一杯全力を出し切って欲しい。
こういう経験が必ずこれからの自分の人生に意味をもたらすものだと私は思っている。
勝ち負け、白黒だけでは表現できない、色とりどりの経験や感情を抱いてこれからの人生を自分の足で歩んで行ってもらいたいと
陰ながら息子の一番の応援団長として思う、今日この頃でした。